書名 平治物語
シリーズ名 中世の文学
著者 山下宏明
本体価格 9800円
ISBN978-4-8382- 1036-7
発行年月 平成22年6月18日
判形・製本 A5判・上製
在庫情報

本書でとり上げた『平治物語』は、第一部では、語り本「金刀比羅宮所蔵」(いわゆる第四類本)、第二部は古本、上巻・中巻は「陽明文庫蔵(一)」、下巻は、「学習院大学図書館蔵本」(いわゆる第一類本)を収載した。本書は、語り本と古本を一書に収載することによって、系統の違う『平治物語』諸本を詳細に比較、多角的な注釈によって『平治物語』の構造のみならず、他の軍記物語との関連性までも見ることが可能な構成となっている。

第一部
語り本『平治物語』上
序/信頼・信西不快の事/信頼信西を亡ぼさるる議の事/三条殿へ発向付けたり信西の宿所焼き払ふ事/信西の子尋来ねらるる事付けたり除目の事并びに悪源太上洛の事/信西出家の由来并びに南都落ちの事付けたり最後の事/信西の首実検の事付けたり大路を渡し獄門に梟けらるる事/唐僧来朝の事/叡山物語の事/六波羅より紀州へ早馬を立てらるる事 /光頼卿御参内の事並びに許由が事/信西の子息遠流に宥めらるる事/清盛六波羅上着の事并びに上皇仁和寺に御幸の事/主上六波羅へ行幸の事/源氏勢汰の事
語り本『平治物語』中
待賢門の軍の事付けたり信頼落つる事/義朝六波羅に寄せらるる事并びに頼政心替りの事 /六波羅合戦の事/義朝敗北の事/信頼降参の事并びに最後の事/謀叛人流罪付けたり官軍除目の事并びに信西子息遠流の事/義朝奥波賀に落ち着く事
語り本『平治物語』下
頼朝青墓下着の事/義朝内海下向の事付けたり忠致心替りの事/金王丸尾張より馳せ上る事/長田六波羅に馳せ参る事付けたり尾州に逃げ下る事/悪源太誅せらるる事/頼朝生捕らるる事付けたり夜叉御前の事/頼朝遠流に宥めらるる事付けたり呉越戦ひの事/常盤落ちらるる事/常盤六波羅へ参る事/経宗・惟方遠流に処せらるる事同じく召し返さるる事 /悪源太雷となる事/頼朝遠流の事付けたり守康夢合せの事
第二部
古本『平治物語』上
序/信頼・信西不快の事/信頼信西を亡ぼさるる議の事/三条殿へ発向付けたり信西の宿所焼き払ふ事/信西の子息闕官の事/信西出家の由来付けたり除目の事/信西の首実検の事付けたり南都落ちの事并びに最後の事/信西の首大路を渡し獄門に懸けらるる事/六波羅より紀州へ早馬を立てらるる事/光頼卿参内の事付けたり清盛六波羅上着の事/信西の子息遠流に宥めらるる事/院の御所仁和寺に御幸の事/主上六波羅へ行幸の事/信頼方勢ぞろへの事/侍賢門の軍の事
古本『平治物語』中
義朝六波羅に寄せらるる事/信頼落つる事/頼政平氏方につく事/六波羅合戦の事/義朝敗北の事/信頼降参の事并びに最後の事/官軍除目行はるる事/謀叛人賞職を止めらるる事/常盤註進事/信西子息各遠流に処せらるる事/金王丸尾張より馳せ上り義朝の最後を語る事/長田、義朝を討ち六波羅へ馳せ参る事/大路渡して獄門にかけらるる事/悪源太誅せらるる事/忠宗非難を受くる事/頼朝生け捕らるる事/常盤落ちらるる事
古本『平治物語』下
頼朝死罪を宥免せらるる事/呉越戦ひの事/常盤六波羅に参る事/経宗・惟方遠流に処せらるる事同じく召し返さるる事/頼朝遠流の事/盛康夢合せの事/清盛出家の事并びに滝詣で付けたり悪源太雷となる事/牛若奥州下りの事/頼朝義兵を挙げらるる事并びに平家退治の事
補注/底本比較対照表/解説



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