書名 魚を狩る民俗  海を生きる技
シリーズ名 三弥井民俗選書
著者 川島秀一
本体価格 2800円
ISBN978-4-8382- 9084-0
発行年月 平成23年11月
判形・製本 四六判・上製
在庫情報

日本列島各地で行われる沿岸漁業、追い込み漁について、著者が実際に漁をしている漁師たちから直接聞いた聞き書き、詳細な写真、漁労図によって考察した本。本書では、イサキ、タイ、トビウオ、マグロ、ボラ、アオリイカ等の追い込み漁について、黒潮にのって寄り来る魚を、魚の性質、魚場の地形、限定された漁期など、人間がいかに自然の摂理に逆らわずに漁をして来たのかを知る貴重な記録。里山が見直される今、衰退する沿岸漁業について考える書。

【目次】
はじめに─「寄り物」と追込み漁
第一部 礁湖の追込み漁 スクを待つ漁師たち─久高島/海草もサンゴも魚になる─屋我地島/南島のボラ網─宮古島
第二部 海原の追込み漁 第一章 イサキを求めて 環礁を越えて/波止を造った追込み網/カマスの追込み漁/第二章 タイのシバリ網 川漁の鵜縄/津軽・下北のタイ網/瀬戸内のタイ網/漁労と観光第三章 トビウオの追込み漁 喜界島のサガマー漁/南九州のトビウオ漁/紀伊半島のトビウオ漁/伊豆諸島のナットビ網
第三部 湾内の追込み漁 第一章 マグロを追い込む マハダグムイの頃─沖永良部島/トカキンを追い込む─喜界島/ゴリ網で追う─桂島第二章 ボラの群来 陸前のボラ地引き網漁/伊豆半島のボラ網漁/志摩半島のボラ網漁/奥熊野のボラ網漁/奥能登のボラ待ちヤグラ/瀬戸内のボラ地引き網漁/日向の帆かけ漁/有明海のスクイ漁/五島のボラ囲い刺網漁/水俣のボラ飼付漁
第四部 汽水湖の追込み漁 汽水湖のボラ漁/湖山池の石がま漁/若狭のタタキ網
第五部 タタキ網の系譜 タカベのタタキ網漁/アオリイカの磯打ち網漁/クロを待つ漁師たち/打ち網漁を伝える/カキ筏タタキ網漁
おわりに



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