書名 江戸の高僧伝説
シリーズ名 三弥井民俗選書
著者 堤 邦彦
本体価格 2800円
ISBN4-8382- 9073-4
発行年月 平成20年1月
判形・製本 四六判・上製
在庫情報
本書は、江戸時代に死霊や鬼、大蛇を成仏させたと伝える高僧(位の高いお坊さん)にまつわる伝説を通して、その死生観を考察したもの。具体的には、寺院の由来や宗派の教えを広めるために作られた縁起、それを分かりやすく人々に語った僧たちの語った高僧伝説を、江戸の文芸にも目配りをしながらその成立と展開を明らかにした力作。

【目次】
第一編 宗祖伝の流布と土着T 寺宝「三枚の蛇鱗」をめぐる縁起と民談―洞門禅僧そして親鸞・蓮如U 法然上人・鬼骨寺縁起V 道元禅師と稲荷神W 近世高僧伝の虚と実
第二編 近世浄土僧の民衆教化T 浄土宗と現世利益―教義と唱導のあいだU 幡随意上人と龍女―説教の現場よりV 『幡随意上人諸国行化伝』の文芸性W 九品仏・珂碩上人―幽霊済度の霊験と開帳・講会X 子育て呑竜尊―増殖する利益説話Y 呑龍信仰のゆくえ―明治・大正から昭和期へ
第三編 民談化する高僧伝T 水精の遺鱗―略縁起をてがかりとしてU 鱗の生えた血族たち―禅林の縁起伝承と都市文芸V 蛇婦が御堂にやって来る―近世真宗と大蛇済度の口碑W 関東二十四輩の親鸞伝説―花見岡の水辺にてX 熊谷稲荷をめぐる唱導と文芸Y 小宰相の局伝承と江戸の法然伝



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