書名 | 曽我物語の成立 | |
シリーズ名 | 三弥井研究叢書 | |
著者 | 福田晃 | |
本体価格 | 16000円 | |
ISBN4-8382- | 3119-9 | |
発行年月 | 平成14年12月 | |
判形・製本 | A5判・上製 | |
在庫情報 | 有 | |
曽我御霊鎮魂の《語り》から、宗教・歴史・民俗・政治が複雑に絡みあいながら『曽我物語』の誕生に至る足跡を、実証的な方法を用いて解明を試みる。 | ||
序 章 「曽我物語の成立」前史 第一編 曽我物語の環境 第一章 北野天神縁起の方法─『保元』『平家』成立論序説─ 一 『北野天神縁起』<承久本>の成立/二 『北野天神縁起』<建久本>の方法 /三 『北野天神縁起』<承久本>の意義 第二章 崇徳院御霊と源頼朝─「夢合せ」とかかわって─ 一 半井本『保元物語』の崇徳御霊/二 崇徳御霊の鎮魂祭祀/三 頼朝と崇 徳御霊/四 一品房の職掌 第三章 平家物語<語り本>の成立─台本とテキストの間─ 一 琵琶法師とテキスト─「読み」と「語り」の間─/二 『平家物語』の作 文─唱導と音曲─/三 鎮魂の『平家物語』─作文と祭祀─ 第二編 曽我物語の発生 第一章 曽我御霊発生の基層─狩の聖地の精神風土─ 一 狩場をめぐる『曽我物語』/二 熊野権現の大斎原祭祀/三 諏訪明神の 御射山祭祀/四 鎌倉殿の富士野狩祭/五 富士野における曽我兄弟の横死/ 六 富士野の曽我御霊祭祀 第二章 「曽我語り」の世界─真名本曽我物語の原風景─ 一 芸能的「曽我語り」/二 巫覡の「曽我語り」/三 遊行唱導の「曽我語り」 第三編 曽我物語の深層 第一章 曽我物語の巫祝構造 一 巫祝文芸の物語構造/二 巫祝文芸の管理者 第二章 「言問ひ」遍歴譚の系譜 一 曽我兄弟の富士野道行譚/二 甲賀三郎・金色太子の冥界遍歴譚/三 「言 問ひ」遍歴譚の構造 第三章 「遺品語り」の行方 一 『曽我物語』の形見・遺品/二 箱根山の唱導法会/三 曽我・大磯の唱 導法会/四 形見・遺品語りの行方 付章@ 中世語り物文芸における<虚構と他者>─「語り」の発生とかかわって─ 一 「語り」の始原/二 <宮古島>神女の語り/三 <沖永良部島>ユタの語り /四 <八丈ヶ島>卜部巫女の語り 付章A 語り物文芸の主題と構造 一 語り物の思想/二 語り物の構造・モチーフ/三 英雄横死譚の叙述構造 第四編 曽我物語の叙述 第一章 曽我物語<ヨミ>の系譜 一 巻一の叙法/二 巻二〜巻五の叙法/三 巻六〜巻九の叙法 第二章 真名本曽我物語<ヨミ>の表現─巻八「助経ヲ射ントセシ事」を中心に─ 一 真名本巻八「助経ヲ射ントセシ事」の叙述/二 真名本の双分的叙述方法 /三 真名本の三分的叙述方法/四 真名本の視覚的絵画的叙述方法/五 真 名本の写実的叙述方法 第三章 曽我物語の唱導的方法 一 表白体詞章─表白・願書・神明本地─/二 説経体詞章─説法・比喩─ 第五編 曽我物語と平家物語・宝物集 第一章 真名本曽我物語と平家物語 一 真名本『曽我物語』の叙述構造/二 真名本『曽我物語』の構想/ 三 真名本『曽我物語』の巻頭・巻末 第二章 平家物語と曽我物語─頼朝蜂起説話における伝承関係─ 一 真名本『曽我物語』<頼朝蜂起説話>の叙述/二 真名本曽我と四部本平家 の叙述対応(一)/三 真名本曽我と四部本平家の叙述異同/四 真名本曽我 と平家諸本の叙述対応/五 真名本曽我と四部本平家の叙述対応(二)/六 真名本曽我<頼朝蜂起説話>叙述の生成過程/七 流布本曽我<頼朝蜂起説話>と 平家諸本 第三章 曽我物語と宝物集 一 真名本『曽我物語』と第二種七巻本系『宝物集』/二 七巻本系『宝物集』と真名 本『曽我物語』と『神道集』『平家族伝抄』/三 真名本曽我と唱導的詞章(一)/ 四 真名本曽我と唱導的詞章(二)/五 真名本曽我と唱導的詞章(三) 第六編 曽我物語の成立 第一章 真名本曽我物語の王権・反王権 一 『曽我物語』の王法構図/二 『曽我物語』の仏法構造(一)─頼朝と曽 我兄弟の対立─/三 『曽我物語』の仏法構造(二)─頼朝と曽我兄弟の平等─ /四 曽我兄弟の王権原像 第二章 真名本曽我物語の成立 一 「前曽我物語」と真名本『曽我物語』/二 真名本『曽我物語』の作者・ 編者/三 真名本『曽我物語』の成立時期 |
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