能の主題と役造型

書名	能の主題と役造型
シリーズ名	三弥井研究叢書
著者	西村聡著
本体価格	9800円
ISBN4-8382-	3062-1
発行年月	平成11年4月
判形・製本	A5判・上製
在庫情報	有
世阿弥の説く舞歌遊風の舞台に文学史から光を当て、能の言葉を解読する作品論の集成。詞章の論理をたどって新たに主題をとらえ直し、登場諸役の像と性格を鮮明にする。
Ⅰ砕動風鬼の誕生〈恋重荷〉新風論／〝恋の重荷〟の発想基盤／〈船橋〉に自責の鬼が物語ること／〈錦木〉喜びの舞訛伝 Ⅱ風流像の系譜遊士黒主／河原院幻想の構造〈融〉像処理論／〈須磨源氏〉の成立と構想 Ⅲ修羅の因果と性格造型〈清経〉の成仏／妄執の瞋恚修羅場における〈八島〉の位置／軍体〈敦盛〉の因果 Ⅳ変身する女体の神仏遊女の本地〈江口〉主題論をめぐって／〈葛城〉の神体／〈三輪〉の神の性と変身女体男装論再説／女体の権現有馬温泉に展開する三輪神婚説話 Ⅴ狂女恋慕とその相手在原行平の像形成古注を経て〈松風〉に至る／氏子桜子／みどり子桜子〈桜川〉論補説／〈玉葛〉主題論の再検討 Ⅵシテ認知の転換〈葵上〉における死霊のイメージ火車に乗った六条御息所／大社のシテ／〈陀羅尼落葉〉のシテ