書名 日本近代文学と戦争
シリーズ名 三弥井研究叢書
編者 山口俊雄
本体価格 2500円
ISBN978-4-8382- 3225-3
発行年月 平成24年3月
判形・製本 四六判・並製
在庫情報

十五年戦争(満州事変から太平洋戦争敗戦まで)と近代文学との関わりについて考察した論文とその討論記録。第一部では、石川淳、鮎川信夫等の文学や詩篇を通して戦時下の文学を考察。第二部では、第一部の論文の討論記録を収載した。

【目次】
はじめに―本書の成り立ちについて
第一部 「十五年戦争」と文学―混血、神、前線/銃後、反戦、越境・横断
戦中小説における混血表象―石川淳「白描」・金史良「光の中に」を中心に(山口俊雄)/詩にあらわれた〈神〉たち―戦時下、そして戦後(宮崎真素美)/戦争短歌における前線と銃後─『支那事変歌集』その他(坪井秀人)/女性、軍需産業、そして《私》─「党生活者」はなにを訴えてきたのだろう(ノーマ・フィールド)/日中戦争期の文化抗争―「帝国」のメディアと文化工作のネットワーク(米谷匡史)
第二部 「十五年戦争」と文学―戦中・戦後、そして現在へ
「十五年戦争」という区切り方/詩歌における戦争/「主人持ちの文学」と「神」と/帝国のメディアとその受容状況、二重スパイ/戦争の終わり方/純化できないものの浮上  /中国側のメディア、輻輳するメディア状況/戦中・戦後で変わらなかったもの/混血と性/捨ててはならない可能性
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