書名 花儿会と歌垣  辺境の歌文化
シリーズ名 三弥井研究叢書
著者 板垣俊一
本体価格 7900円
ISBN978-4-8382- 3353-3
発行年月 令和元年9月
判形・製本・315ページ A5判・上製
在庫情報

照葉樹林文化だけではない漢民族文化圏に今も息づく『万葉集』相聞歌の源流を訪ねる。中国の辺境に今も生きる古代中国とヤマトの歌垣。

 【目次】
はじめに
一 花儿とは

1 二系統の花儿

2 花儿の源流

3 漢族の移住と花儿

4 既婚者の歌掛け

二 岷花儿

1 今も生きる歌掛けの習俗

2 演唱の実態

3 演唱方法

4 歌詞の形式─押韻、慣用句、定型詩─

5 比喩表現

6 物語性(虚構性)

7 北路岷花儿─蓮花山花儿─

三 花儿と民間信仰

1 蓮花山の信仰と花儿会

2 岷県の気候と生業

3 二郎神について

4 湫神信仰と観音信仰

5 神花儿

四 文芸に向かう歌掛け─中国雲南省白族の歌会を例に─

1 剣川県石宝山宝相寺境内における白族の歌会

2 白族対歌の音楽性

3 日本の俗謡との比較─瞽女唄を例に─

4 白族対歌の文芸性
五 辺境の異民族交流と歌垣─筑波山の歌垣─

1 歌垣研究史素描

2 〈歌ことば〉としての妹と背

3 古代以前のヤマトに歌垣をさかのぼる

4 村落共同体と外部世界

5 渡来民の歴史

6 民族接触による歌掛けの発生説

7 筑波山の歌垣と市

8 歌掛けの歌の自由さ

六 万葉集の相聞歌と歌垣

1 第三波後半の渡来民と和歌の成立

2 歌垣の歌の形式─清寧記・武烈紀に見る歌垣─

3 
カガイ
4 歌垣の歌

5 万葉集の相聞と歌垣における遊戯性

6 歌掛けのなかの虚構の恋歌

七 甘粛省岷花儿取材演唱歌詞資料

〔資料1〕岷花儿演唱歌詞例(馬Y侖 二〇〇八)

〔資料2〕岷花儿演唱歌詞例(麻石頭 二〇一〇)

〔資料3〕岷花儿演唱歌詞例(迭蔵河 二〇一一)

〔資料4〕岷花儿演唱歌詞例 神花儿A(二郎山子孫殿 二〇一〇)

〔資料5〕岷花儿演唱歌詞例 神花儿B(二郎山子孫殿 二〇一〇)

〔資料6〕岷北路花儿演唱歌詞例(蓮花山 二〇一四)

〔資料7〕雲南省白族対歌演唱歌詞例(剣川石宝山宝相寺 二〇〇六)

あとがき



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