書名 | 伝承文化の展望 ─日本の民俗・古典・芸能 |
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シリーズ名 | 三弥井研究叢書 | |
著者 | 福田晃監修・古希記念論集刊行委員会編 | |
本体価格 | 18000円 | |
ISBN4-8382- | 3098-2 | |
発行年月 | 平成15年1月 | |
判形・製本 | A5判・上製 | |
在庫情報 | 品切 | |
伝承に内包される始原的な生命力の営みを、机上の観念論でなく息の長いフィールド調査、文献調査を土台にした考察を通して具体的に解き明かそうと試みた論攷四十八本を収録。 | ||
【目 次】 はしがき(福田 晃) 〔民俗伝承〕 猟師の由緒書の成立(永松 敦) 死霊・祖霊をめぐるいざなぎ流御祈祷(松尾 恒一) 狂言「釣狐」の演出と稲荷信仰(大森 惠子) 瓦の屋根に甑を立てて(浅野日出男) 〔口頭伝承〕 イザイホーの朱付け遊びのティルル(畠山 篤) 奄美シマウタの悲劇伝説─〈人物節歌〉における〈短詩形叙事歌〉の生成─(生駒 永幸) 「道の島」の源為朝─その言説の行方─(高橋 一郎) 奥間大親と察度王─琉球王朝始祖伝説をめぐって─(原田 信之) 鮭の神の説話伝説─乾鮭の宮伝説と鮭の大助─(小林 幸夫) 若狭の西行伝説─小浜周辺の伝承圏をめぐって─(松本 孝三) 地蔵信仰と説話・伝説─「頬焼地蔵」の展開をめぐって(花部 英雄) 継子譚に潜むもの─昔話「米福粟福」をめぐって─(黄地百合子) 「絵姿女房」の略奪の場─「男の不在」の様式と位相─(三浦 俊介) クシャミの俗信と昔話(常光 徹) 声の神話の生態─沖縄宮古諸島からの素描─(真下 厚) 〔古典伝承〕 八重事代主神の性格(丸山 顕徳) 「聖武記」の認定と展開(上)(宮岡 薫) スタソーマ王本生譚の原型と展開(中村 史) 『古今集』にみる古代の「こころ」─源氏物語柏木の人物論に向けて─(神田 洋) 異能の悪僧達─延慶本『平家物語』橋合戦の読み方─(佐伯 真一) 南都炎上後の興福寺常楽会─延慶本『平家物語』三本・廿二〈興福寺常楽会被行事〉をめぐって─(服部 幸造) 真福寺蔵『説経才学抄』をめぐる往生伝の系譜(藤井 佐美) 真名本『曽我物語』における新田忠経大猪退治の構想─伏線の供犠として─(二本松康宏) 『曽我物語』と『富士野往来』(村上美登志) 物語の作者環境─『義経記』と『弁慶物語』─(小林 美和) 『異本義経記』の構想─〈良将〉としての義経像─(山本 淳) 妙心寺大仏院蔵横川景三賛三福対画軸をめぐって(中本 大) 『物くさ太郎』生成論─色好みと愚か婿─(真下美弥子) 御伽草子『弥兵衛鼠』の諸問題(松浪 久子) 韓国済州島の「七星本解」考─日本の本地物語「筑波富士の本地」とかかわって─(金 賛會) 万葉考の成立(田中 文雅) 愛欲の蛇─鱗の生えた女たちの形象史─(堤 邦彦) 泉鏡花『由縁の女』論─(着せる女)(操りの糸)─(美濃部重克) 〔思想・文化〕 三輪流神道における神道灌頂の成立と慶円伝(中尾 瑞樹) 『あい嚢抄』の大圓伝─「『あい嚢抄』の観勝寺縁起」続考─(小助川元太) 仮託書『熊野山検校頼厳夢想記』の結構と成立事情─熊野権現の津軽磐木峯鎮座とその四至─(川崎 剛志) 資料紹介『高山縁起』─近世神社縁起の手法─(黒木 祥子) 原形志向の古代像と生成の古代像─信友と篤胤─(山下 久夫) 〔芸能伝承〕 《合浦》の成立と南北朝合一─明徳三年の神璽(勾玉)の京都帰還をめぐって─(天野 文雄) 能《真名井原》制作の動機と背景─『丹後細川能番組』に見られる上演記録をめぐって─(小林 健二) 舞曲「清重」についての考察(藤井奈都子) 『睦月連理椿』小考(安田 文吉) 国東の「修正鬼会」について─豊後成仏寺における現在─(須田 悦生) 巫覡盲僧の身分的周縁─「身分的周縁をめぐって」シンポジウムによせて─(西海 賢二) 近代の放浪─ある浪花節語りの日記から─(西岡 陽子) 琉球民俗芸能の発生─従来の研究の整理と再検討─(狩俣 恵一) |
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