書名 うつろ舟伝説が表象する文化露寇
サブタイト 享和三年のフェイクニュース
著者

佐藤秀樹

本体価格 2700円
ISBN978-4-8382- 3425-7
発行年月 2024年12月25日
判形・製本 46判・並製・220ページ
在庫情報

日本の北方領土で勃発した日露紛争の大事件文化露寇。18世紀末から19世紀初頭の日本の国際情勢と
江戸の世相を文献資料から考察。馬琴『兎園小説』、「うつろ舟の蛮女」の真偽に迫る。

【目 次】
はじめに
第一章 恐れいりやの馬琴説、びっくりしたやのUFO説
一 曲亭馬琴のうつろ舟の蛮女
二 異形文字は駄法螺の証明説
三 空を飛ばないUFOの話
四 見世物になったうつろ舟
五 尾張国のうつろ舟
第二章 奇妙なかわら版の存在
一 養蚕に関わる金色姫伝説
二 中世から伝わる養蚕伝説
三 享和三年に常陸国漂着の不思議
四 漂着した蛮女の姿の形成
第三章 愚か者の金と紛い物の金
一 うつろ舟の異形文字は文字なのか
二 古典化学から異形文字を解読
三 オランダ語辞書『訳鍵』の記号
四 オランダの文物を珍重した時代
第四章 文化露寇事件(フヴォストフ事件)とは
一 ラクスマンの来航(発端)からゴロウニンの捕縛(収束)
二 レザノフの帰帆と幕府の対応(事件の始まり)
三 飛び交う風聞と手紙
四 杉田玄白『野叟独語』の悔しさと不安
五 蒲生君平『不恤緯』の悲憤と怒り
六 露寇を小説にした『北海異談』の末路
終章 不思議な漂着物から不気味な到着者に
付録 『北海異談』と『私残記』ほか
一 北海異談普譜(北海異談後半のあらすじ)
二 エトロフで捕虜となった砲術師の手記『私残記』抄
三 北方警備に赴いた津軽藩士の目録「松前詰合日記」抄
参考文献
あとがき



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