書名 | 『遠野物語』へのご招待 | |
シリーズ名 | ||
著者 | 石井正己 | |
本体価格 | 1900円 | |
ISBN9784-8382- | 3197-3 | |
発行年月 | 平成22年6月 | |
判形・製本 | 46判・並製 | |
在庫情報 | 有 | |
119話の不思議な物語世界に果てしなく広がる魅力と柳田国男・佐々木喜善・宮沢賢治の物語空間を語る。 |
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【目次】 発刊一〇〇年を迎える『遠野物語』 一 名著になった『遠野物語』/二 山に息づく野生の思考/三 魂の存在を信じる人々/四 基層文化の持つ普遍性 近代日本と『遠野物語』 一 近代日本を考える広場としての『遠野物語』/二 「山」から「島」への時間認識の変遷/三 地方に重点を置いた歴史認識の必要性/四 小盆地宇宙のモデルになった遠野郷/五 遠野の「はじまりの風景」と湖水神話/六 三山神話と性の対称性のある社会/七 『遠野物語』の誕生と二本立てのゼミナール/八 『遠野物語』資料に残された事実の位相/九 負の遺産を含む『遠野物語』の普遍的価値 『遠野物語』と宮沢賢治 一 遠野物語ゼミナール東京開催の意義/二 仲介者水野葉舟の宮沢賢治観/三 ザシキワラシをめぐる二人の交流/四 「狼森と笊森、盗森」と『上閉伊今昔物語』/五 「鹿踊りのはじまり」と『遠野物語』の構成/六 『遠野物語』に見る狼と熊との歴史/七 「なめとこ山の熊」の批判精神/八 狩猟民の思考に学ぶ意義 日本のグリム・佐々木喜善の偉業 一 佐々木喜善の東京・遠野・仙台時代/二 『遠野物語』の中の「佐々木鏡石」/三 祖父・曾祖母から伝わる遺伝子/四 都市伝説になったザシキワラシ/五 昔話集に見るジェンダーの発見/六 確執から生まれた昔話発生観/七 すばらしい聞き耳の持ち主たち/八 「アフリカ的段階」を生きた佐々木喜善 人類史の中の『遠野物語』 一 グローバル社会の中の『遠野物語』/二 『遠野物語』を読むことの意義/三 献辞の対外意識と石田英一郎の学問/四 「色々の鳥」に見る動物と人間/五 「郭公と時鳥」の話を支えた飢饉の歴史/六 中国から来た「オシラサマ」の話の位相/七 「池の端の石臼」と『グリム童話集』の関係/八 『なぞとことわざ』に見る言語芸術発生論/九 『遠野物語』の翻訳と国際研究フォーラム 「声」の発見──柳田国男と『遠野物語 一 文語体による「物語」の創造/二 裏書きに残された聞き書きの「声」/三 『遠野物語』に残された方言の位相/四 音読された『遠野物語』 つたえる──佐々木喜善『聴耳草紙』の再発見 一 始まった佐々木喜善の再評価/二 自然と生命の接点にある鳥の声/三 人類史の中から考える視野 柳田国男の伝説研究──『遠野物語』から『山島民譚集』へ 一 「物語」としての『遠野物語』/二 『遠野物語』に見る「伝説」/三 「諸国」に「類型」があるという問題/四 「伝説の系統及分類」から『山島民譚集』へ 津波と柳田国男 一 東北の歴史と『遠野物語』/二 『遠野物語』に見る津波の話/三 『雪国の春』の「二十五箇年後」 人魚・河童・天狗──南部藩妖怪事情 一 人魚のミイラのX線写真/二 『遠野物語』と『水虎之図』の関係/三 天狗の持ち物と天狗のミイラ 『遠野物語』を歩く 一 神や死者と共生してきた世界/二 鮭に乗ってきた一族──常福寺/三 石臼を持つ先祖の墓──柳玄寺/四 死者たちが集まる寺──喜清院/五 死者たちの『遠野物語』を訪ねる 東北文化史の古層へ 一 一〇〇年史の中にある『遠野物語』/二 高橋貞子さんが見た「不思議の国・岩泉」/三 『岩泉物語』の掘り下げた精神の深さ参考文献 初出一覧 あとがき──揺らぐ『遠野物語』と未来 |
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