書名 | 昔話の読み方伝え方を考える食文化・環境・東日本大震災 | |
著者 | 石井正己 | |
本体価格 | 2800円 | |
ISBN978-4-8382- | 3323-6 | |
発行年月 | 平成29年7月 | |
判形・製本 | A5判・並製・262ページ | |
在庫情報 | 有 | |
今、なせ昔話を語り聞く必要があるのか 「桃太郎」「かちかち山「猿蟹合戦」「舌切り雀」ほか、語り伝えられてきた食文化や自然観を通して昔話を循環する思想と哲学をよみとく。 |
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【目次】 昔話の哲学を読み解く T 昔話に見る食文化 桃太郎─若返る桃と黍団子─ かちかち山─食うか食われるかの抗争─ 猿蟹合戦─敵討ちとその弛緩─ 舌切り雀─糊を舐めた怒りと歓待─ 笠地蔵ほか─年越しの来訪神─ 花咲か爺─狩猟民と農耕民と都市民の文化─ 食わず女房─追う山女と逃げる男─ 郭公と時鳥ほか─凶作を知らせる啼き声─ 和尚と小僧─頓智を主題にした笑話─ 屁ひり嫁ほか─幸福をもたらす屁の力─ 馬鹿婿─食事と笑いの宝庫─ 愚か村話─山間で事実化された笑話─ U 昔話・自然・東日本大震災 桃太郎─山と川からなる自然と昔話─ 舌切り雀─人間と自然の接点に生まれた昔話─ 夫鳥─小鳥の鳴き声を聞く昔話─ 牛方と山姥─山の恐怖を語る昔話─ 森の思想 自然・開発・民話─世界遺産とダム建設のふるさとから─ いま、梁川の昔話を語ること 語りつがれる貴重な記録 「稲むらの火」と防災教育 地域の言葉で語ること 復興の祈りとお地蔵様 V 昔話を研究する意義 日本のグリム・佐々木喜善の偉業 昔話の諸相・観光 望郷の砂子瀬百話 今、戦争体験を聞く意義 昔話再評価の時代 いじめと昔話の力 昔の道徳教育 愚か村話の価値 再話の意義 民話研究の名著『民話の再発見』 井上ひさしと昔話 昔話を愛した佐々木徳夫先生 櫻井美紀さんの残した遺産─語りの研究編─ 櫻井美紀さんの残した遺産─語りの実践編─ 民話と道徳教育 残された『ガリ版百冊』の重み ガリ版刷りから生まれた昔話研究 松谷みよ子さんの「現代民話」 昔話を未来につなぐ貴重な出版 田中瑩一著『伝承怪異譚』 酒井董美著『ふるさとの民話』 阿部敏夫著『北海道民間説話〈生成〉の研究』 野村純一著『野村純一著作集 全九巻』 酒井董美著『山陰のわらべ歌・民話文化論』 飯倉照平著『南方熊楠の説話学』 野村敬子・霧林宏道編著『間中一代さんの栃木語り』 中央大学人文科学研究所編『フランス民話集 T〜X』 馬場英子著『語りによる越後小国の昔ばなし』 初出一覧 |
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