書名 グリム童話と近代メルヘン
シリーズ名
編者 竹原 威滋
本体価格 2700円
ISBN 4-8382-3145-8
発行年月 平成18年7月
判形・製本 A5判・上製
在庫情報

本書は、従来のグリム童話の読み方、例えばグリム童話の初版と各版との記述内容の比較、また話の残酷性の追究といった立場とは異なり、ヨーロッパのキリスト教圏はもとより東アジアの仏教圏、西アジアのイスラム教圏をはじめとして世界各地の民間説話との比較を通してグリム童話を探究した本邦初のグリム童話読本。近代メルヘンとしてのグリム童話の語りの魅力を知るための必読書。

【目次】
まえがき
序章  時 代 の 変 遷 と 文 芸
     ― 口承文芸、書承文芸、そして電網文芸 ―
第一章 グリム童話と口承メルヘン、その語りの秘密
      ―「
蛙の王さま」と「三本の金髪のあるお姫さま」をめぐって ―
第二章 グリム童話とヨーロッパの民間伝承
      ― 「いばら姫」(AT410)と「白雪姫」(AT709)をめぐって ―
第三章 グリムの伝説と民間伝承の東西交流
      ― 「橋の上の宝の夢」と「味噌買い橋」(AT1645)をめぐって ―
朗読の章
第四章 グリム童話と民間伝承の東西交流
      ―「小びとの贈り物」と「瘤取り爺さん」(AT503)をめぐって ―
終章 伝承文芸と近代メルヘン
研究方法と研究対象
本研究の課題
テキストおよび主要参考文献
初出一覧
あとがき



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