書名 江戸の旅と出版文化
寺社参詣史の新視角
著者 原 淳一郎
本体価格 2300円
ISBN978-4-8382- 3247-5
発行年月 平成25年12月
判形・製本 四六判・並製
在庫情報 品切
楽しむための旅のルーツはいつからなのか。地図やガイドブックの始まりはいかなるものなのか。観光を目的とした旅の多様性を追い、流行とともに商業化した江戸の出版文化をめぐる。

【目次】
第一章 近世の宗教と旅の大衆化
寺社の大乗化と御師の誕生/檀家制度の成立/幕府による宗教統制/勃興する名所 元禄・享保期/参詣地の複合化へ―伊勢参宮の動態化/行動文化の時代
第二章 寺社参詣と地誌
名所案内記類の受容/道中日記・紀行文の分析/『新編鎌倉志』 の機能/『新編鎌倉志』 の浸透/寺社参詣と地誌
第三章 寺社参詣と往来物
旅の往来物/関東における参詣型往来物の時代区分/花屋の出版計画と寺社参詣の大衆化/関東各参詣地の名所案内記類/往来物の伝播と地方出版の活性化/往来物と寺社参詣
第四章 寺社参詣と絵図
名所絵図と武州金沢参詣/近世金沢八景の二説/在地版元の動向・江戸版元の八景図/寺社参詣と絵図
第五章 寺社参詣と紀行文
名所の成立/近世紀行文の特質/実証派国学と紀行文/朝幕藩領主層の紀行/近世後期摂家と中世紀行文/紀行文と寺社参詣
おわりに―出版文化と旅の情報受容
旅における書物の受容/寺社参詣における書物の実践的機能/何が行動を規定したのか/旅の情報伝達・受容の展望



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