書名 日本語文末詞の歴史的研究
シリーズ名 三弥井研究叢書
著者 佐々木峻・藤原与一編
本体価格 8800円
ISBN4-8382- 3055-9
発行年月 平成10年2月
判形・製本 A5判・上製
在庫情報
従来日本語の文末詞については、「助詞」との見かた・呼びかたが日本文法研究史上長くされてきた。「暑いナ」の「ナ」は、「私ハ」の「ハ」とおなじく仮名一語の言葉なので、助詞と見られやすかった。しかし、「ナ」とおなじ働きのもの、「ナモシ」はどうするか。似たような性質の諸形を見ていくと、その独立性の働きがよく分かり、単に助詞とはしがたいのである。このような日本語の特徴ともいえる文末詞を、歴史的な背景を主眼に、他国語との比較を含め多角的な考察をもって論究していく。
上古の文末詞/平安時代和文語文末詞について/近古の文末詞/大蔵流古狂言虎明本における文末特定要素(文末詞)についての基礎的研究/現代日本語における女性の文末詞/漱石作品の文末詞―「明暗」を軸として―/鴎外の日独後に見られる文末詞/奄美諸島与論島朝戸方言の文末詞/沖縄伊江島方言の文末詞/琉球宮古西原方言の文末詞/沖縄八重山鳩間方言の文末詞/日韓両国語の存立と距離―語末、文末から見る―/夏目漱石の『三四郎』における日韓両国語の文末表現の男女差/日本語と文末詞/あとがき



検索ページへ

五十音書名一覧へ

(C)Copyright 2002 MIYAISHOTEN CO.,LTD. All rights reserved.