書名 室町戦国期の文芸とその展開
シリーズ名
著者 伊藤慎吾
本体価格 8000円
ISBN978-4-8382- 3191-1
発行年月 平成22年2月
判形・製本 A5判・上製
在庫情報
浦島太郎、一寸法師などをはじめとする物語文芸である「お伽草子」について、その作品を読む、見る、語る、演じる、書く、写す、校合する、制作する、改作する、売買するといった作品をめぐる人間の営み(文化史)に注目し、鎌倉時代(中世)から江戸時代(近世)へと時代が変化する中、その過渡期的な室町戦国期において、いかに「お伽草子」が制作され、また受容されたのかについて考察したもの。「近世前期お伽草子年表」を収載し、興味深い「お伽草子」の文学史を一望。

序論 中近世の狭間の文芸
T物語・謡・雑談/近世初期の公家衆と御伽/三条西実隆の草子・絵巻読申/戦国期山科家の謡本
U仮名草子への一潮流/『七草ひめ』考/『石山物語』考/『住吉の本地』考/『菊の前』─お伽草子から仮名草子へ─/異本『土蜘蛛』絵巻について
V奈良絵本の制作/奈良絵本の針目安/奈良絵本の霞─その形式と意義─/雲形と室内装飾─横型奈良絵本における彩色の一傾向について─
Wお伽草子の周辺/街談巷説─都鄙のうわさ話─/神仏の〈噂〉─霊験の演出をめぐって─/弁慶地獄破りの舞と道味/文之玄昌と『聖蹟図』/語彙学習とお伽草子─『魚類青物合戦状』をめぐって─付録 近世前期お伽草子年表
初出一覧/あとがき/索引



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