書名 室町物語研究 
絵巻・絵本への文学的アプローチ 
著者 沢井耐三
本体価格 8400円
ISBN978-4-8382- 3239-0
発行年月 平成24年11月
判形・製本 A5判・上製
在庫情報

室町時代のお伽草子に光をあて、時代を生きる庶民の経済観念、権威への抵抗意識、宗教観、異類に代弁される生活の様子、女性の生き方など、作品が描き出す、中世の人々の心と姿を明らかにする。

【目次】
序章
御伽草子にみる「富」について
一章
『善教房絵詞』―届かない念仏の架け橋―/『福富草紙』―嘲笑と諷刺―/『おようの尼』絵巻―梵字の謎―
二章
『毘沙門の本地』の天界遍歴譚―星の伝説と信仰―/『宝蔵絵詞』―熊野・切目王子伝承―
三章
『精進魚類物語』擬人名考―笑いの合戦記―/『精進魚類物語』擬人名考―笑いの合戦記・追考―/『鼠の草子(鼠の権頭)』―怪婚譚と女性―/『鼠の草子(鼠の権頭)』―中世の嫁入り行列―/幻の『鼠の草子』―巫女の口寄せ詞章を中心に―
四章
『磯崎』―嫉妬する女の悲劇―/『常盤の姥』―滑稽な不孝話―/『ささやき竹』―物語化の方法―/『しぐれ』―時雨の出会いと呪詛―
付編
謡曲『樒天狗』―もう一人の六条御息所―/狂言『富士松』考
翻刻
桜井健太郎氏蔵『鼠の草子』/ベルリン国立図書館蔵『月王・乙姫物語』



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