書名 鳥獣虫魚の文学史 虫の巻
日本古典の自然観 3
シリーズ名 鳥獣虫魚の文学史
編者 鈴木健一編
本体価格 2800円
ISBN978-4-8382- 3217-8
発行年月 平成24年1月
判形・製本 A5判・並製
在庫情報

古典文学作品の中で鳥、獣、虫、魚がいかに表現され、どのような存在として描かれたのか、いきものに焦点をあて、文学史の構築を試みた本邦初の書!人間存在を鳥獣虫魚の側から逆照射することによって古典文学における鳥獣虫魚と人間との関係性の変遷を明らかにする。

【目次】
人の悲しみ 虫の悲しみ(鈴木健一)/『古事記』『万葉集』の蛙(田中 仁)/『源氏物語』鈴虫巻(室田知香)/王朝物語が描いた蛍(大井田晴彦)/『枕草子』「虫は」段を読む(西山秀人)/『堤中納言物語』「虫めづる姫君」(坪井暢子)/『今昔物語集』の蜘蛛(横田隆志)/舞へ舞へ蝸牛―『梁塵秘抄』の蝸牛(植木朝子)/「きりぎりす」詠の変遷(高柳祐子)/蟻通明神説話(山本啓介)/能〈土蜘蛛〉(横山太郎)/俵藤太の百足退治(天野聡一)/蚊遣火を詠む和歌―「雅」と「俗」のはざまで(阿尾あすか)/御伽草子「浦島太郎」の亀(有賀夏紀)/『奥の細道』立石寺の蝉(金子俊之)/一茶「やれ打つな蠅が手をすり足をする」(牧 藍子)/狂歌絵本『画本虫撰』(牧野悟資)/『雨月物語』「蛇性の婬の」〈蛇〉の意味(井上泰至)/江戸漢詩が詠んだ蝶―菅茶山「蝶七首」を中心に(小財陽平)/『五百崎虫の評判』(吉丸雄哉)/『児雷也豪傑譚』の蝦蟇(佐藤至子)/あとがき/執筆者紹介



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